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2022.8.21(日)~8.28(日) 風 / 景 林 明日美 , 松村 淳

風 / 景
林 明日美 , 松村 淳
2022.8.21(日)~8.28(日)
12:00~18:30 最終日~16:00まで

目に映る風景を、その手を通して新たに生み出し、
風と景(ひかり)を感じる作品の二作家で構成した展覧会です。

それぞれ扱う素材や技法、目指すイメージは異なりますが、
人の目と手を通して生まれる風景の面白さをぜひ、ご体感ください。

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林 明日美 / HAYASHI Asumi / ●作家HP

私は、意識とは何か、ということについて考えています。
答えが見つからないその大きな疑問を抱く事は、私が作品を作る大きな原動力になっています。
視覚的に捉えることができない感情、感覚、言葉や表情になる前のもの、自分でも気づかないが自分の中で起こっていること。
そのようなものが身体を動かし、行動し、何かを感じ、時間の流れとともにそれは繰り返されます。
意識と呼ばれるものは、一体どこから生まれたのか。それはいつか無くなるか。
私達は自分の意識を自分のものだと言い切れるのか。
そのような疑問が尽きることがありません。

●DM掲載作品「塵も積もれば海となる」水彩紙,透明水彩,280x190mm


松村 淳 / MATSUMURA Jun / ●作家HP

「人間は誰でも心の底に/しいんと静かな湖を持つべきなのだ」
茨木のり子の詩「みずうみ」の一節に触れたとき、ふわっと風景が浮かんだ。
今にも雪が降り出しそうな晩秋の空の下で見た北国の湖。
音まで吸い込まれて消えてしまいそうな、どこまでも透明で青い青い水底。
そのときの洗いたての心をそっと掬いとるように、ガラスに水辺の風景を描いた。
ガラスを磨くときは常に水を使う。
幾度も水に洗われて、あるべき形が現れていく。
工程を経たガラスは水の記憶を持っている。
手の中のひんやりとした感触。
目まぐるしく過ぎていく日々の中で自分を自分として取り戻すために必要な、
しいんと静かなひとりの時間に、作品が寄り添えますように。

●DM掲載作品「浮遊する風景-湖-」ガラス,接着・研磨,120x25x120mm

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作家略歴

林 明日美
1985年  東京都出身
2009年  武蔵野美術大学油絵学科版画コース卒業
2011年  武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了
現在、愛知県在住

個展
2021年
林明日美 展 「 – 傍らの庭 -」 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
「 あたたかな闇に旅す」 (BIOME / 神戸)
2020 年
林明日美 展 「-光の時間と祈り-」 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
2019 年
林明日美 展 「-結晶-雨粒-星の光-」 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
2018 年
『林明日美 銅版画展』 (Artspace 88/ 東京)
『林明日美 個展』 (Art Gallery MUSE /群馬)
『雨と早朝の夢』 (Gallery FACE TO FACE/東京)
『記憶の夢』(Galerie TURM/ 秋田)
夏の夜の物語』(Jalk coffee/ 東京)
『水の浸透 無音の音』(Gallery Cafe 3 /東京)
2017 年
『Entrance』 (Jalk coffee/ 東京)
『花束』 (ガレリア青猫/ 東京)
『現れては消える滝』(Gallery 子の星/ 東京)
『羽ばたかずに飛ぶ鷗』(Gallery Cafe 3 /東京)
『 空中で消える雨』(JINEN Gallery/ 東京)

グループ展
2021年
『てのひらミニアチュール 』展 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
2020年
『20×20 Artists group show 』 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
『about crossing 』 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
2019年
『ALIVEな始まり』展 (Gallery FACE TO FACE/ 東京)
『A new wave of Japanese printmaking』(Epreuve d’ Artiste | Graphic Art Gallery/アントワープ、ベルギー )
『 春と花』展 (Gallery 子の星 / 東京)
『 One Man Show +』(Gallery FACE TO FACE/ 東京)
『Fifth International Mezzotint Festival』(Ekaterinburg Museum of Fine Arts, Art Centre Glavniy Prospekt/ エカテリンブルグ、ロシア)

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松村 淳
1988年 千葉県出身
2011年 多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業
2012-2016年 白神ガラス工房(青森県西津軽郡深浦町)勤務
2016- 神奈川県にて制作活動中

◯近年の展覧会
2020.3「ヒナタノオト 作り手と結ぶ庭」(伊勢丹新宿店 本館5階センターパーク/ザ・ステージ♯5)
2020.3 個展「密やかなできごと」(Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi・六本木)
2020.6 個展「余白の風景」(SAN-AI-GALLERY・馬喰町)
2020.7 二人展「涼やかな光」(art space morgenrot・外苑前)
2021.6 「構想からの具現化」(f.e.i. art gallery・横浜)
2021.7「凸凹Selection」(SAN-AI-GALLERY・馬喰町)
2022.4「春霞‐ガラス三人展‐」(art space morgenrot・外苑前)
2022.6「セカイ星展」(アートギャラリーピカレスク・参宮橋)
2022.7「ガラスのアクセサリー展」(秋田市新屋ガラス工房・秋田)
2022.7「つくるひと×つかうひと×みるひと展2022」(ギャラリー子の星・代官山)
2022.7「Boon2 エキシビション」(SAN-AI-GALLERY・馬喰町)