2014.11.26(水)-12.1(月) トンボの眼鏡 渥見芽以,下平祥子
2014.11.26(水)-12.1(月) までは トンボの眼鏡 渥見芽以,下平祥子 を開催いたします。
12:00-18:00 lastday~17:00
「山に続く道」
2012年,paper,watercolor,colored pancil on panel,下平祥子
「ミドルコート」
2014年,oil on canvas,渥見芽以
私たちの目は様々な景色をうつします。それはまるでトンボの眼鏡のように。
「景色」を作品の題材として共通に取り入れることの多い私たちですが、その目に映る景色の見え方や感じ方はそれぞれ異なります。
今回、二人展を開催するに至ったのは、同じ題材で異なる表現がされる不思議と新鮮さを私たちが共有したいと考えたからです。
人は皆それぞれの視点を持ち合わせていて、自分だけの”めがね”を通して世界を見つめています。それは、個々の感じ方や、これまでの生き方と深く関係しているに違いありません。今見える景色を形成しているものは、私たちのこれまで経験してきたことや感じてきたことに由来しているのです。私たちはその違いに強く興味をひかれます。同じ景色を見ている隣の 人に目にはきっと自分とは違う景色が映っているのだろうと思うと、その人のメガネを介して見る景色を覗いて見たくなります。
私たちは同じ景色を描いているのではありませんが、それぞれの作品に表 れる景色から拾い上げた要素や、切り取るフレーミングなどから、私たち2人のメガネをの違いを感じていただけるのではないかと思います。
私たち2人の目に映った様々な色を集めて、ひとつの展示にしました。「トンボの眼鏡」は、景色の色に染まっていきます。さて、今度は私たちの作品は何色になるのでしょう。
そしてそれがまた、いらっしゃってくれた皆さんの目にどう映るのか、私たちは楽しみにしています。
渥見芽以
1990年生まれ 東京都出身
多摩美術大学絵画学科油画専攻 卒業
多摩美術大学大学院絵画専攻油画研究領域 在籍
多摩美術大学卒業制作展 優秀作品
ACTアート大賞 2014 優秀賞受賞
下平祥子
1989年生まれ 神奈川県出身
2013年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業