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2014.1.23(木)-2.3(月) 須賀文子 作陶展「春の隣」

須賀文子 作陶展「春の隣」

2014.1.23(木)-2.3(月)
12:00-18:00 lastday~17:00
※28日(火)休廊
Suga Ayako 作家HP


この度弊ギャラリーに於いて 須賀文子 作陶展「春の隣」を開催致します。
幼い頃から土の触れて育った須賀は、土のあたたかみと薪窯の良さを生かしたぬくもりを感じられる作品を制作しています。その表現は美濃の焼き物を中心に、志野、織部、黒織部、絵瀬戸と多岐に渡ります。伝統的な技法と若い作家の柔軟な目線を通した器たちは、忙しい現代にも優しく馴染み、ほっと一息つける時間を思い起こさせてくれます。ぜひご高覧下さい。

gallery子の星


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さい頃から美術館でよく見ていた影響もあり、桃山の古い焼き物が好きで、私もそういった伝統的な焼き物作りをしていきたいなぁと、子供の頃から漠然と考えていました。
陶芸の道に入って、今年で10年になります。

伝統的な焼き物を、現代の人が日常で使いやすいような作品を作っていけたらいいなぁと思い、日々制作しています。お茶やお花や書を学ぶうちに、陶芸を見る視線も違う角度から見る事ができるような感覚を持ち始めました。その中で、自分らしさのある作品を作っていきたいと思っています。陶芸を始めたばかりの頃は、磁器の作品を中心に作っていましたが、窯焚きを重ねるうちに、自分ではコントロールのできない火の力によって、思いがけず良い作品が出来たり、大失敗したりする面白さに夢中になりました。そんな積み重ねで、薪窯の良さを引き出せる作品を作りたいなと思い、段々と土ものの作品に興味が広がり始めて、最近では、美濃の焼き物を中心に、志野、織部、黒織部、絵瀬戸などの作品を制作しています。

今回、ギャラリー子の星さんでは、初めて個展をさせていただけることとなりました。ひょんな偶然からお知り合いになり、このような場を設けていただけて、とても嬉しく思っています。
増田さんとの対話の中から、あっ、こんな作品もいいかもしれないと思って、さっそく作ってみたり、新しい刺激を受けることができました。日常の中で、ほっと一息つく時間を提供できるような、お茶の空間が作れたら良いなぁと思っています。
今までお茶を嗜んだことのない人も、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。今回は茶道のお道具以外にも、日常の器も展示させていただければ、と思っています。
普段の日常に、そっと寄り添えるようなお茶碗や器を作りたいと思っているので、お客様が手に取って喜んでいただけることが何よりの喜びです。

そして、書や手紙に使いたくて、趣味で始めました陶印作り。日本では、今回が初めて個展での展示させていただく運びとなりました。
自分が今興味のある事すべてが詰まった空間を作りたいと思います。「春隣」は冬の季語となります。春を待ちわびる、わくわくした気持ちを皆様と共有できたら嬉しいです。
皆様に楽しんでいただけたら幸いです。ぜひご高覧ください。

須賀文子